「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」エジソン
「私はどんな失敗や挫折も、もう一度やり直すチャンスや何か新しいことを始める機会を与えてくれるものだと信じている」カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキン創業者/アメリカ)
『失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる』松下幸之助
「一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である」アルバート・アインシュタイン

失敗について偉人たちが多くの言葉を残している。これらを眺めていると大きく2つに分かれるように思う。一つは「失敗は成功のもと」であるということ。もう一つは「諦めなければ失敗にならない」ではないだろうか?

実際、心理学の実験などで明らかになっていることがある。失敗をしたものと、しない人、その後の成功率は失敗を経験している人のほうが高いのだ。ただし、失敗をどう捉えるかにコツが有るようだ。
まず、失敗を「自分のもの」として認識すること。そして教訓として抽象化して頭の引き出しにしておくこと。これを他人のせいにしてしまうと同じ間違いを繰り返す。
また、失敗を「自分の責任だ」と引きずると精神的に臆病になる。過度にリスク回避や、ひどい場合は鬱になりかねない。これでは元も子もない。
つまり、先の偉人たちの言葉にあるように、チャレンジし、多くの失敗をすると、その分だけ教訓が貯まるのだ。そして、気分も新たにどんどんチャレンジする、これがコツのようだ。

といっても失敗は辛い。いきなり道端で因縁をつけられ、殴られるようなものだ。これをたくさん経験しろ、といわれて「ありがとうございます」なんて殴られ屋みたいだ。
そこで、「プレモータム」の考え方を導入してみると良いかもしれない。つまり、仮想的に失敗をシミュレーションする。それも未来から現在にさかのぼりながら、自分のものとしてシミュレーションしてゆく。そのうえで結果を自分の糧にしてゆく。これはまさしく バーチャル「失敗は成功の母」ではないだろうか?



引用:
※ https://www.psychologytoday.com/us/blog/the-science-willpower/201112/how-mistakes-can-make-you-smarter

※ ハーバード・ビジネス・スクール教授のフランチェスカ・ジーノらの研究