(終わりのクリスマスから続く)
夕方、サムが近くのモンスーンカフェに誘ってくれた、なんだか気詰まりのなか、テーブルをはさみ、水ばっかり飲みながら、モバイルアプリの未来を語ったような気がする。きっとサムのやつは独立して、立派に立って行けるのだろうな、それに相応しい頭脳と信念をもったひとかどの奴だった。一方、自分は、金だけ使って、注文も対して取れず、プランしたゲームもあまり儲からず、どこに行こうか、引っ張ることも叶わず、半端者だ、と心の何処かで誰かが囁く。そんな強烈な劣等感に身をさいなまれつつ、その一方でどこかで安堵しているという、どこかアンビバレントな状況に目を閉じてしまいたくなるほどの脱力感を覚えながら一時間テーブルを挟んでいた。
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