そして、卒業した後、風の便りでエリックがクラウドファンディングで会社を起こしたことを知った。大手の「キックスターター」では相手にされず「インディゴーゴ」でかろうじてお金を集めたようだ。

変なやつだったけど「頑張れ」と思った。同時に、厳しいだろうな、とも感じた。何故なら、ヤツはあまりにもテックオタクだ。自分の経験から見ると、好き嫌いはともかく、手段(テクノロジーなど)に囚われてしまうと、視野が狭くなり幸運の女神の後ろ髪を掴み損ねることが多い。
「エリック、お前仮想現実に固執しすぎない方が良いぞ」と呟いた。

そして、更に一年が経ち、自分は・・日本に帰ることになった。だんだん見えてきたものがあった。

それは、人間の本性に根ざしたバイアスの罠だ