【主な登場人物】 主人公は僕、入社三年目の若手だ。名前は新海。中堅大手のシステム開発会社勤務。本当はグローバルな仕事がいいなあ、なんて考えていた(これは周りの影響だけど)。入社一年目の配属は総務だった。今年から営業になった。性格は多少神経質。学歴志向の父親の強烈な圧力に子供時代は悩み続けた。そして、中学受験で失敗して、両親の間での諍いを見た、というトラウマがある。このため、父親世代の男性に対するコミュニケーションに課題を抱えている。ゲーム好き。夏休みの宿題は必ずギリギリに焦ってパニックになるタイプだ。 剛田部長:恰幅の良い営業部長。声が大きく豪放磊落なタイプだ。会社ではあまり見かけないが、お客様の上層部とは毎日飲んでいるという噂だ。自信家であるが、部下に対しては気分屋であり、話を聞かない。 宇那月課長:「僕」の直属上司。スマートな癖のない人で、親身になって仕事を教えてくれる。ただし、自分の考えがなく、あまり意志を感じさせない性格だ。そこそこの大学を出て、そこそこに生きてゆく、というタイプだ。決断をすることが苦手だ。 暗田主任:エンジニア部門に所属する女性。僕の三つ上だが、さすが理科系。僕の知らない知識をたくさん知っている。学生時代にNPOをやっていたという噂を聞いたところがある。どうやら帰国子女らしい。最近では会社の中での自分の居場所に悩んでいると言う噂だ。 浦霧課長:客先の担当課長。細面で狐のような顔をしている。人当たりは良いが、どうもとらえどころがない。