まず顔見せで課長が早速打ち合わせを設定してくれた。相手はオール・ファイナンスホールディングス(AFH)、事務企画部の浦霧課長だ。細面でちょっと何を考えているかわからない人だ。とりあえず、挨拶を済ませた。 「今度の案件はこの新海が担当させていただきます」宇奈月課長「担当の新海です。宜しくお願いします」宇奈月課長が続ける。 「こちらの女性が技術担当です。まだ若いですが、実力は確かですよ」「暗田と申します。御社のシステムの技術を担当させていただきます。宜しくお願いします」「ついては、次回の打ち合わせから、御社のご要望含め打ち合わせを進めさせていただきたいのですが、いかがですか?」と宇奈月課長「そうだね」と、素っ気なく浦霧課長会社への帰り道で宇奈月課長が僕に、「俺がお前に教えた段取り通りやってくれよ。何かあったら遠慮なく相談してくれ。でも忘れるなよ、自分で自主的に進めてくれよな。それがお前のためなんだ。剛田部長もそれを期待しているからな」「はあ」と僕
「はあ、かあ?」宇奈月課長