【進まない商談】
それからはや一週間。実は打ち合わせもあれから出来ていない。相手の浦霧課長がアポイントを決めてくれないのだ。課長に相談しても、まあ、忙しいのだろう?それもお前の勉強だ、と軽く流された。
そしてさらに一週間。未だに一歩も話が進まない。とにかく、先方が話を進めようとしない。そんな折、宇奈月課長、僕、そして暗田主任の三人で打ち合わせしていた。剛田部長が、すぐ横を通りかかった。
「おい、AFHの件、どうなっている」剛田部長が声をかけてきた。
「はい、本当は今日の10:00から先方のシステムセンター3階で打ち合わせするはずだったんですけど・・」と僕。
「おかしいな、浦霧課長とSSシステムの営業、今朝、向こうのスタバで見かけたぞ」部長の声が上がる。
「はあ、なんだか、浦霧課長、急用が入ったとかで、打ち合わせキャンセルされたんですよ」と僕
「まだ打ち合わせもまともにできていないのですよ。先方の浦霧課長、なんだか忙しいようで。部長は何か聞かれてませんか?」と宇奈月課長
「いいや、こないだも向こうの部長とゴルフに行ったんだ。何も言ってなかったぞ。それに、いい天気だった」剛田部長
「お、部長、あの新しいドライバー、つかわれたんですか?スコアはいかがでした?」宇奈月課長
「90も切れなかったよ。俺としたことがなぁ。」剛田部長
「いやあ、とんでもない。新しいドライバーでいきなりそんないいスコアなんて、さすがですねえ・・・」宇奈月課長それから会話はゴルフの話になってしまった。
部長が大股で去って行く。
残ったのは、宇奈月課長、僕、そして技術の暗田主任だ。
「本当に大丈夫なんでしょうか?」と僕。「部長がああおっしゃるってるんだ、失礼だろう」と宇奈月課長は取り合ってくれない。
そりゃあ、そうだろうな。あの部長、忙しい上に気に入らない答えをすると、その時の気分でとんでもないことになる。
それでも、僕は食い下がってみた。
「これでは(多分)先方が決めている期日までに提案概要や見積書ができるかどうか不安です」
「心配するな。今までだって上手く行ってきたじゃないか。それに多少、向こうが遅れたって僕たちの責任じゃないからね」宇奈月課長
まあ、課長が言うんだからなあ。と僕はため息をついた。隣の暗田主任はずっと窓の外を眺めている。
それからはや一週間。実は打ち合わせもあれから出来ていない。相手の浦霧課長がアポイントを決めてくれないのだ。課長に相談しても、まあ、忙しいのだろう?それもお前の勉強だ、と軽く流された。
そしてさらに一週間。未だに一歩も話が進まない。とにかく、先方が話を進めようとしない。そんな折、宇奈月課長、僕、そして暗田主任の三人で打ち合わせしていた。剛田部長が、すぐ横を通りかかった。
「おい、AFHの件、どうなっている」剛田部長が声をかけてきた。
「はい、本当は今日の10:00から先方のシステムセンター3階で打ち合わせするはずだったんですけど・・」と僕。
「おかしいな、浦霧課長とSSシステムの営業、今朝、向こうのスタバで見かけたぞ」部長の声が上がる。
「はあ、なんだか、浦霧課長、急用が入ったとかで、打ち合わせキャンセルされたんですよ」と僕
「まだ打ち合わせもまともにできていないのですよ。先方の浦霧課長、なんだか忙しいようで。部長は何か聞かれてませんか?」と宇奈月課長
「いいや、こないだも向こうの部長とゴルフに行ったんだ。何も言ってなかったぞ。それに、いい天気だった」剛田部長
「お、部長、あの新しいドライバー、つかわれたんですか?スコアはいかがでした?」宇奈月課長
「90も切れなかったよ。俺としたことがなぁ。」剛田部長
「いやあ、とんでもない。新しいドライバーでいきなりそんないいスコアなんて、さすがですねえ・・・」宇奈月課長それから会話はゴルフの話になってしまった。
部長が大股で去って行く。
残ったのは、宇奈月課長、僕、そして技術の暗田主任だ。
「本当に大丈夫なんでしょうか?」と僕。「部長がああおっしゃるってるんだ、失礼だろう」と宇奈月課長は取り合ってくれない。
そりゃあ、そうだろうな。あの部長、忙しい上に気に入らない答えをすると、その時の気分でとんでもないことになる。
それでも、僕は食い下がってみた。
「これでは(多分)先方が決めている期日までに提案概要や見積書ができるかどうか不安です」
「心配するな。今までだって上手く行ってきたじゃないか。それに多少、向こうが遅れたって僕たちの責任じゃないからね」宇奈月課長
まあ、課長が言うんだからなあ。と僕はため息をついた。隣の暗田主任はずっと窓の外を眺めている。
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。