(プレモータム会議が住んで、2人の会話が続く)
「ところで、来週でお別れね?」暗田主任が窓の外を見ながらいきなり呟いた。
「え?「この時期に異動なんですか?」思わず声をあげた僕。
「辞めるのよ」暗田主任
「え、せっかく一緒に仕事ができたのに・・・何か不満があったんですか?」予想外の話に僕は食い下がった。
「新海くん、あなた、自分の人生はプロジェクトだ、と考えたことない? 私ね、自分の将来をプレモータム・シンキングしちゃったの。そしたらね、私の人生の目標を実現するためには、こうすべき、と言う結論になったのよ」暗田主任がくるっと僕の顔に視線を合わせた。
そしていきなり右手を差し出した。
その勢いに押されて思わず、僕も右手をあげて握手してしまった。
「じゃあまたね」と言って暗田主任はそのまま席をたった。あれから彼女にはあっていない。