「仕事が多すぎる!」「効率が悪い」、時には「失敗してしまう」
これらは行動経済学などで明らかになってきたように、「人間の認識システム」がもたらすバイアスによるところが大きいのです。
原因が見えてくれば対処法もあります。決定的な状況で正しい決断を行う方法論として、ゲーリー・クラインが提唱する「プレモータム分析」と言うものがあります。
米軍、消防署や病院などで応用されています。
この考え方を元に編み出した思考法なのです。
皆様のご参考になれば嬉しいです。
※ところで、注意点が一つあります。「プレモータム・シンキング」はあなたが立てたゴールを実現するための考え方です。そのために「プレモータム」という逆転の考え方を行います。
目標を立てる時はぜひ、前向きに感じ・考えてください。(ポジテイブシンキング)そして、辛いことがあった場合は明るくがんばってください(レジリエンス)。プレモータムシンキングは夢を成功裏に実現するための優れたツールなのです。ネガティブ思考をではありません。(尚、ニューヨーク大学教授 Gabriele Oettingenは「Problems with Positive Thinking and How to Overcome Them」の中で、目的を実現するためには「ポジティブシンキング」+ 悲観的な実行態度が必要である、と明らかにしています)
【目次】
導入編
はじめに〜「絶対に失敗したくない」人のために
人間が必ず陥る「バイアスの罠」
絶対に失敗が許されない、軍や医療の現場で実践
「お前はもう死んでいる」から始める
日本人になじみやすい「プレモータム・シンキング」
もう、あなたは失敗できなくなる
基礎編
「なぜか成功できない」「いつも失敗する」〜それはなぜ?
人間が生来持つ「七つのバイアス」の罠
先回りして未来の失敗に備える
【一つ目の罠 】
「現在バイアス」〜ずるずると課題を先延ばしにしてしまう
「現在バイアス」による失敗例
四つのステップで対処する
(一)未来の失敗をイメージする
(二)失敗の原因や問題点を抽出する
(三)対策と新しい実行プランの立案
(四)新プランにコミットして、チェックしながら遂行する
【二つ目の罠 】 「オプション選好性」〜どっちがいいか決められない
「オプション選好性」による失敗例
プレモータム・シンキングと消去法を併用
消去法だけでも、そこそこ使える
【三つ目の罠 】
「非合理的な信念」〜勝手な思い込みで人間関係をこじらせる
「非合理的な信念」による失敗例
非合理的な信念をあらかじめ自分の中で論破
【四つ目の罠 】
「コンコルド効果」〜もはや、引くに引けない
「コンコルド効果」による失敗例
プレモータム・シンキングで「執着」を手放す
三つのステップで対処する
なかなか執着を捨てられない場合は?
(一)何に執着しているかを明確にする
(二)執着がもたらす未来の失敗像をイメージする
(三)執着を手放した時、未来の失敗像がどう変わるかを把握し、(二)と比べる
【五つ目の罠 】
「自己中心性バイアス」〜俺たちのやり方なら必ず成功すると思い込む
手応えや自信を感じたらプレモータム
見えないライバルに負かされるとイメージする
見えないライバルを意識し、計画に織り込む
【六つ目の罠 】
「完璧主義」〜すべてがそろわないと動けない
恐怖の正体を白日の下に引きずり出す
【七つ目の罠】「計画の錯誤」〜必ず想定外のことが起こる
応用編
「絶対に失敗できない」プロジェクトに適用する
プロジェクトで威力を発揮する二つのツール
(ステップ一) プロジェクトのゴールを明確にする
(ステップ二) 基本プランを考える(実行計画の立案)
(ステップ三) 未来の失敗をイメージし、失敗の原因や問題点を抽出する
(How To プレモータム・イメージェリ・ツール )
(ステップ四) 失敗の原因や問題点を分類し、分析する
(ステップ五) 失敗しない新しいプランをつくる
(ステップ六) 新プランの実行(プレモータム・ノードマップ・ツールの活用)
おわりに
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どうして、プレモータム・シンキングを思考したか、そのストーリー(ベンチャーで潰れ、そして・・)を書きました。よろしければこちらをお読みください
これから「プレモータム・シンキングで自分の弱点を見出すツール」などを提供してゆくつもりです。
よろしければ下記あてに空メールをいただければ、後ほどDL先をご連絡いたします。(解除の方法はこちらまで)
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